-NADESICO THE AFTER NOVEL "FOR THE LOVE OF FAMILY"-


FOR THE LOVE OF FAMILY メカニック設定資料集




本作品におけるオリジナルのエステバリスを始めとするメカの設定です。ここに記載されている以外の機体は全て、劇場版のそれに準じています。
 
1:エステバリス・デウス(エデウス)(AESTIVALIS-DEUS/A-DEUS)
 ネルガル重工の傑作機動兵器「エステバリス」の問題点を解決すべく製造された試作機体。「エステバリス」はそれ自体が汎用性に優れた機動兵器システムで
あったが、動力源については常に母艦の補助を受けていなければいけないため、運用の面で制約があった。そこで、開発元であるネルガル重工ではこの問題を解決するために、新たな動力供給システムの開発に着手した。
 そのシステムは先の戦争で木連が使用した大型兵器「チューリップ」を解析し小型化して使用するという大胆な構想の元に造られた。数々の困難を乗り越え開発されたそのシステムは、まずアルストロメリアに試験的に搭載されてデータが蓄積された。(これがアルストロメリアβである)その後に調整が成された後、エデウス本体に組み込まれた。そのシステムはCEUと呼ばれ、エデウスの背部にマウントされている。
 エデウス本体は、CEUの母機になることが運命づけられていたので、エステバリスのフレームをそのまま使うわけにはいかなかった。そこで、武装と機動力の強化を含めた機体にするためにブラックサレナの上半身と天狼の下半身の設計思想を併せ持つものになった。その結果、ブラックサレナの強固な装甲と天狼の強大な推進力を併せ持った凶悪な機体が生まれた。
 さらにA級ジャンパーであるテンカワ・アキトが使用することを考慮に入れ、単独での無制限ボソンジャンプが可能となっている。
武装は、ブラックサレナの腕部に装着されていたビーム砲を改良し、小型化したものを搭載している。また、任務によって追加武装を施すことも可能である。
 更に、ネルガルにしては珍しく乗員の生存性をかなり重視した装備が施されている。胸部に防御用のディストーションフィールド発生装置が装備されている。これは、CEUの搭載によって初めて可能になった装備で、並の機体がこれを装着した場合は即座に行動不能に陥ってしまう恐ろしい代物である。機体前面にディストーションフィールドを大きく展開し、敵の攻撃を防御する。
頭頂高:9.1m、本体重量:1100kg、全備重量:2000kg、乗員:1名
 武装:ビームカノン:2基、近接戦用ヒートサーベル:2基、その他オプションを多数使用可能。

2:アルストロメリアβ(A.-BETA)
 ネルガル重工がCUEの搭載を前提として開発した試作機体。実質上エデウスのプロトタイプと言える。
 CEUとは(CHULIP ENERGY UNIT)の略称で、小型化されたチューリップを搭載することにより、母艦と機体とをダイレクトにエネルギーチューブで直結できるシステムである。
 これにより得られるメリットは大きく分けて次の二つである。
1:活動時間の無制限化。
2:機体の物理限界まで出力の大きい武器を搭載できる。
 1が本来の目的である。エネルギーウェーブ内では無制限の稼働時間を誇るエステバリスではあったが、エネルギーウェーブから外れたところで運用する際には、非常に制限が多く、デッドウェイトと化すバッテリーパックを装備しなければならないという欠点があった。それを解消するためのシステムがCEUである。
 2は無尽蔵にエネルギーが得られるため、今まででは搭載できなかった高出力の武器が搭載できるというものである。これにより、今までのエステバリスシリーズでは搭載できなかったビームライフルやディストーションフィールド発生シールドといった武器の搭載に成功している。
 余談になるが、この機体の武装は当初の設計にあったものではなく、データ採取後保管されていたこの機体を、2の機能に目を付けたウリバタケ・セイヤの手によって様々な武装を施されることとなって今の形になっている。
 こうして歴史の影に埋もれるはずだったアルストロメリアβはパイロットにテンカワ(旧姓ミスマル)・ユリカを迎え、期せずして活躍することになったのである。
頭頂高:7.3m、本体重量:690kg、全備重量:1040kg、乗員:1名
 武装:ディストーションフィールド発生シールド:1基、ロングビームライフル(ビームサーベルとしても使用可能):1基、近接戦用イミディエットナイフ:2基、近接戦用クロー:2基、ワイヤードフィスト:2基

3:天狼・極(TENROH-KYOKU)
秘密コロニー「オロチ」が本土防衛用として開発された機動兵器「天狼」をムラクモ・ショウ専用機としてカスタムアップした機体。主なカスタム化の点は以下の通りである。
1:武装の強化
2:機動性能の向上
3:CEUへの対応化
 1についてであるが、これは主に肩に装備されたビームガンと手持ち武器として装備されたディストーションフィールド発生能力を持つ片刃剣にその結果が現れている。肩のビームガンは主に遠距離戦用、片刃剣は相手がディストーションフィールド発生能力を持つ場合に対し、強制浸食することにより相手のフィールドを消失させつつ攻撃するという概念で装備されたものである。
 2についてであるが、これは完全に趣味の域といってもいい措置が施されている。そもそも天狼シリーズは元々機動性が非常に高く、地球圏の主力兵器であるステルンクーゲルを軽く凌駕する。にもかかわらず重力波ユニットの出力を従来のそれに比べて大幅に引き上げているため、8メートルサイズのロボット兵器ではブラックサレナ、エデウスと同等以上の機動性を誇る。ただし当然の事ながら扱いが非常に難しく、今現在ではごく少数の人間しか扱えない孤高の機体と化している。
 3についてであるが、本来天狼はその必要が無かった。その理由はコロニーの守備という限定された目的のために開発された機体であったこと、もうひとつはオロチの発生するエネルギーウェーブは半径30万キロメートルというすさまじい広範囲に渡るため、装備の必要が無かったというのが実状である。事実、第1部で使用されたときには装備はされていなかった。今回「宇宙の戦神」との戦いにあたり初めて装備されている。
頭頂高:8.1m、本体重量:740kg、全備重量:1055kg、乗員:1名
 武装:片刃剣(ディストーションフィールド発生装置、ヒートサーベル兼用)1基、肩部ビームガン:2基、近接戦用ビームサーベル:2基。尚、装備変更により小型のグラビティブラストを肩部に装備することも可能。

4:天狼(TENROH)
 オロチが本土防衛用として開発した機動兵器。最大の特徴は宇宙空間で使用されることのみを前提としているため、脚部をオミットして代わりにブースターを装備していること、単独での長距離ボソンジャンプが可能な点にある。
 機動性能が非常に高く、現行兵器の中で最も機動性を売り物としているクリムゾンのステルンクーゲルを軽く凌駕する。また、オロチでは比較的早い段階で有人ボソンジャンプに成功していたため、ボソンジャンプ装置が装備されている。 尚、機動兵器におけるボソンジャンプの限界距離は以下の通りである。
 白露、積屍気、夜天光、荒御霊、六連  :100m〜7km
 ジンシリーズ、アルストロメリア    :100m〜3km
 天狼タイプ、涅槃、          :半径10000km
 ブラックサレナ、エデウス、ディアボロス:限界距離無し
 但し、A級ジャンパーが操縦する場合及びA級ジャンパーのナビゲートによりジャンプする場合はこの限りではない。火星の後継者事件の際に積屍気が火星から地球まで一気に跳んだのはこういう理由がある。因みにエデウス、ブラックサレナ、ディアボロスはA級ジャンパー専用機として設計されているため、限界距離はない。
頭頂高:7.6m、本体重量:660kg、全備重量:900kg、乗員:1名
 武装:近接戦用ヒートサーベル:1基(天狼タイプは近接戦用装備としてナイフではなく剣が装備されている)、遠距離戦用120ミリマシンガン

5:白露(HAKURO)
『宇宙の戦神』の手によって量産された機体。基本設計はクリムゾングループが担当しているが、その容姿は従来のクリムゾンが製作した機体とは大きく異なる。これはこの機体が『宇宙の戦神』のプロパガンダ的な意味合いを持つことを考慮してデザインされたことによる。
 性能的な特徴としては、夜天光、荒御霊、積屍気、六連等で培われた単独ボソンジャンプのシステムを完成させ、積屍気においては不可能であった複数回のボソンジャンプを可能にしている。
 頭頂高:7.8m、本体重量:600kg、全備重量:905kg、乗員:1名
 武装:近接戦用ヒートクロー:2基、遠距離用マシンガン:1基、バルカン砲:2基

6:涅槃(NIRVANA)
『宇宙の戦神』の実質上の司令官であるオオイワ・ガイセが自分の専用機としてカスタマイズした機体。基本設計はガイセ自らがあたり、細部の設計はヤマサキ・ヨシオが担当している。
 基本的な設計は意外にも木連のジンシリーズであり、ジンシリーズを小型かつ高機動化するというコンセプトの元建造された。これにあたる最大の問題点は相転移エンジンの小型化であった。ジンシリーズが異様なほど大型化した理由は、ゲキガンガーに似せてプロパガンダに用いるという目的もあったが、最大の理由が相転移エンジンの容積が非常に大きいということである。開発のためにネルガル、クリムゾン、旧木連、果てはオロチの技術者までもが集められ、艱難辛苦を乗り越え、4年という歳月をかけて開発に成功した。
 本体内部に小型化された相転移エンジンが内蔵されているにも関わらず、機体各所に装備された重力波スラスター、金属部品を極力排除し軽量化に成功したことにより、15メートルというサイズでありながらジンシリーズを越える高出力とエステバリスと同等以上の機動性を誇る。また、オロチの技術者が極秘に流した天狼のデータによりボソンジャンプも可能で、A級ジャンパー専用機以外では最大の距離をジャンプできる。
武装は本体両肩部に内蔵されたグラビティブラストと、近接戦用のヒートサーベルが基本で、ディストーションフィールドの発生も可能である。
頭頂高:15.6m、本体重量:6096kg、全備重量:7500kg、乗員:1名
 武装:ヒートサーベル:1基、グラビティブラスト:2基

7:ディアボロス(DIABOROS)
 『宇宙の戦神』の量産機である白露をカスタマイズした機体。特徴としては極秘裏にネルガルから譲与されたCEUを装備していること、センサー系を強化してボソン通信機を内蔵し、超長距離間の行動が可能な点にある。
 これに使用されているCEUは、ネルガルに産業スパイを送り込んで手に入れたとも、アカツキが流したとも言われているが定かではない。ともあれ産業スパイがいかに横行しているのかという事実を自覚させるような機体であることは間違いない。
 また、数少ないA級ジャンパーである乱世が操作することを考慮に入れ、『宇宙の戦神』唯一のA級ジャンパー専用機として建造されている。
 武装は白露の武装に加えて、近接戦用のヒートサーベルとグラビティバズーカがオプションとして追加装備されている。更にCEU装備機体の特権として高出力のビームライフルを装備することに成功している。
 頭頂高:8.7m、本体重量:1200kg、全備重量:1500kg、乗員:1名
 武装:近接戦用ヒートクロー:2基、近接戦用ヒートサーベル:1基、ビームライフル:1基、オプションとしてグラビティバズーカを装備可能。

8:テナヅチ/アシナヅチ(TENADUCHI/ASHINADUCHI)
対ナデシコタイプ用として、ヤマサキが中心となり建造された戦艦。改良されたオモイカネ型コンピューターと七宝衆であるサンゴとメノウの能力により、ルリとオモイカネ以上のハッキング能力を備えている。更に敵戦艦のオペレーターの精神に直接アクセスすることによって精神汚染を行い、より攻撃的な能力を持ち合わせている。
 武装は不明であるが、多数のグラビティブラストを装備している他に、相転移砲も使用が可能であると言われている。しかしこの戦艦の本来の目的は実は人機融合兵器のテストヘッドであり、後にサンゴ、メノウの両名を核とした人機融合兵器へと転換されている。
 だが、これも一つの部品でしかなかったのである。
 スペックデータは完全に不明。


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