-NADESICO THE AFTER NOVEL "FOR THE LOVE OF FAMILY"-

プロローグ




「やあれやれ、やっと自由の身か」
アキトが大きく伸びをした。地球に帰ってからはしばらく、といっても2週間ほどであったが軍に拘留され、取り調べを受けていたのである。
 アキトは本来ならばコロニー破壊などの器物損壊罪等で逮捕されるところだったのだが、事件の秘匿を決定した地球、木連共同政府はこの事件をファイルから抹消。アキトの罪状は消滅し、監視付きではあるが無罪放免としたのである。もっとも、
「ま、感謝してくれたまえよ」
などとアカツキが言っていたところからショウやアカツキが裏で何かしらの取引をしたことは間違いないのだろうが。
「何をやったんです。アカツキさん」
ルリがジト目でアカツキを見た。
「いいじゃないか。君の大事なアキト君を守ってあげたんだから、それにこれから彼と同じ屋根の下。何でも好きなことができるじゃないか」
ルリが頬を染め、ハーリーが少しふくれた。
「会長、いい加減になさい」
エリナ・キンジョウ・ウォンがアカツキをたしなめる。
「ルリちゃん御免ね。でもこれからは安全だから安心してね。行きますよ、会長」
エリナがアカツキを引っ張ってその場を去った。
「あのお」
ハーリーがアキトに声をかける。
「なんだい?」
「ところで僕たち、何処に住めばいいんでしょう」
「ああ、それについてだけどね」
アキトが懐から一枚の茶封筒を取り出した。普通の手紙サイズである。手紙をハーリーに手渡した。
「えっと、『おまえ達にも住むところが必要だろう。もう一度ラーメンを作る気なら、腕を磨くべきだからな』何ですかこれは」
「もう1枚の方を見てくれ」
こちらは東京地図だった。その1カ所に赤い点が示されている。
「拘留中にショウから渡されたんだよ。なんでも昔あいつの親戚が住んでいたところらしい」
「とにかく行ってみましょう」
ラピスが初めて口を開いた。

PREVIEW NEXT EPISODE

みんな、久しぶりだね。
私はホウメイ、元ナデシコのチーフコックにして、今は料理店「日々平穏」のオーナーシェフさ。
テンカワを連れ帰ったルリちゃんはハーリー君、ユリカ、ラピスと5人で生活を始めた。
なんだかんだで上手くやっているみたいだね。
勿論トラブルもあるけどさ。
第2部、地球生活編開始、ま、よろしく頼むよ。
次回、NADESICO THE AFTER NOVEL "FOR THE LOVE OF FAMILY"
第5話 人の『悲しき性』
楽しみにね。
それとルリちゃん、弟は大事にね。

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