-NADESICO THE AFTER NOVEL "FOR THE LOVE OF FAMILY"-


第4話 『絆』のよみがえるとき




「戦闘態勢?」
ラピスが怪訝な顔をしてあたりを見回す。
「ルリちゃん、まさか」
「追いつかれた・・・ということですね」
列車が4番港のホームに到着し、同時に運転中止の表示がでた。
「追いつかれた?」
「冥月、そうその男は名乗っていた」
「・・・捕まっていなかったのね」
ルリの言葉にラピスが頷いた。
「ついてきて、ユーチャリスの近くのゲートからナデシコに戻れる」
ラピスが走り出した。それを追ってルリとユリカも。

「か、艦長」
ユーチャリスの停泊する4番港で、ハーリー達とルリ達が鉢合わせした。
「ハーリー君、どうしてここに?」
「そ、それは・・・」
「痴話喧嘩は後の方がいいぜ」
リョーコが2人の間に割って入った。
「とにかくナデシコに戻りましょう」
ルリの言葉に一同が頷いた。
「非常用のエレベーターがそこにある。それを使えばすぐに戻れるはずよ」
ラピスが奥にあるエレベーターを指さした。
「よっしゃ、いこうぜ」
リョーコを先頭にエレベーターに向かって走り出す一同。
「見つけたぞ、ホシノ・ルリ!」
突如ボソンジャンプしてきた積屍気がルリ達に銃を向ける。どうやら片っ端からボソンジャンプして奇襲をかけようという作戦らしかった。
「なろおっ!」
リョーコとサブロウタがかないはしないとは解っていても手持ちのデザートイーグルを積屍気に向けた。
「死ねい!」
積屍気が引き金を引こうとした刹那。
「そうはさせるか!」
積屍気に体当たりした黒いロボット。
「ブラックサレナ!」
ルリが叫んだ。ブラックサレナ、アキトのエステバリスを改造した彼の専用機だった。
「早く逃げろ!君たちは関係ない!」
アキトがコミニュケでルリ達に告げた。
「関係あります。あの人達の目的は私ですから」
「なら尚更だ、早くここから逃げろ」
アキトの言葉が終わらないうちに、更に数機の積屍気がボソンアウトしてきた。
「ショウ!聞こえるか!4番ゲートにに侵入者だ」
アキトが伝えると同時に、白いエステバリスと同サイズのロボットがボソンジャンプしてきた。機体はサブロウタのスーパーエステバリスによく似ているが、足の部分がアキトのブラックサレナ同様、筒状のブーストノズルになっているのが特徴だった。
「エステバリス?」
 リョーコが疑問の声をあげた。
「違うわ。あれは天狼(テンロウ)ここで作られたロボットよ」
 いつのまにやらエレベーターの前に現れたイネスが説明した。
「ここにやってきた元木星の技術者がエステバリスを参考にして作り出した機動兵器。エネルギー範囲内なら何度でもできるボソンジャンプが特徴よ。ブラックサレナもあれを参考にしているわ」

「ナデシコC、戦闘態勢に入ってください。エステバリス隊、発進準備」
キャプテンシートに座ったルリが矢継ぎ早に指示を出して行く。
「おいルリルリ、前のダメージの修理中でエンジンを切ってる。しばらくは動かせねえぞ!」
セイヤの通信が飛び込んできた。
「エンジンの再起動は?」
「ざっと3時間だ。それに装甲板を貼り替えてる途中だからな、戦闘できる状態じゃない」
ルリがほんの少し思案した後、別の指示を送った。
「オロチ、応答願いますか」
「何かな」
すぐさまショウの顔が映し出された。
「申し訳ありませんが・・・」
「防衛を手伝え、かい?」
 ルリが目を丸くした。
「ここに来るまでに何があったのかはセイヤ達から聞いたよ。多分修理中だろう?」
「はい。これよりナデシコは、存在を隠すために沈黙します。そうすれば」
「時間稼ぎができる。ということか」
「勿論オロチ防衛のためにこちらからも協力します」
「それについては心配いらない。君はナデシコCを守ることに専念してくれ」
ショウの通信が切れた。

「ボソンバスター使用許可、転移箇所は2番港の主砲前」
ショウの指示通りビルが次々と沈み始め、代わりに幾つもの砲台、通称ボソンバスターがせり上がってきた。彼はハーリーから冥月達の手、即ちボソンジャンプで直接進入するという手段を知っていたからであった。
「撃て!」
ボソンバスターから青白い光が飛んだ。光に包まれた積屍気が一瞬のうちに消滅した。しかしこれ自体には攻撃力はない。これはナノサイズのCCをばらまき、ジャンプフィールドを作り出し、対象物を強制的にボソンジャンプさせる装置なのである。即ち、侵入してきた敵をボソンジャンプさせて、コロニーや警備艦隊のグラビティブラストの射程範囲内に置くのである。コロニー内ではミサイルやビーム兵器が使えないので作られた兵器だった。
「進入した敵機は排除完了。天狼部隊を2番港に回します」
こちらの方はあっさり決着がつき始めていた。

「おりゃあっ!」
リョーコがラピッドライフルと呼ばれる小型のマシンガンを乱射した。
「やるねえ」
サブロウタがリョーコを援護する形で肩のキャノン砲を撃った。リョーコとサブロウタは港の入口から入る敵を相手取り、ヒカルとイズミはボソンバスターで排除し損ない、コロニー内部から進入した敵と戦っていた。
「汝の求める理想は何か」
不気味な声と共に港の壁の一部が爆発した。
「な、何だ」
「おまえ、か」
リョーコとサブロウタが素早く敵の存在を察知した。
「夜天光、か?」
夜天光、かつて火星の後継者の暗殺部隊の隊長であった北辰という男の乗機だった機体である。脚部に装備されたターレットノズルによりエステバリスを凌駕する機動性と、簡易ディストーションフィールド発生装置により、高い防御能力を誇る『火星の後継者』最強の機体だった。
「てめえ、冥月か!」
 リョーコのエステバリスがライフルを撃つ。
「左様、そして我が愛機『荒御霊』!」
 荒御霊と冥月が呼ぶ機体。全体の構造は基本的に夜天光と同じである。しかし機体のカラーは夜天光の赤に対し、漆黒という形容がふさわしいほどの黒。そして両肩にはビームキャノンと何かの装置が取り付けられている。
「復讐・・・か?だけどおまえらのはただの逆恨みだ!」
リョーコのエステバリスがナイフを構えて荒御霊に突っ込んでいく。
「笑止、その程度の刃で我を討つというか」
「何、うわあっ」
リョーコのエステバリスは荒御霊の前のディストーションフィールドにあっさりと阻まれ、はじき返された。
「リョーコ!」
サブロウタのスーパーエステバリスがリョーコのエステバリスを受け止めた。「クク、死ねい!」
 荒御霊が錫杖を携え、体制の崩れた2人のエステバリスに襲いかかる。
「そうはさせるか!」
 別の方向からビームが飛び、荒御霊の動きを止めた。3人が一斉にビームを撃った相手を見た。
「これ以上は・・・お前達に何もさせん!」
 太陽を背に、アキトのブラックサレナがその姿を現した。

「司令、6番ゲートに連続ボソンジャンプが可能な敵機が出現」
 オペレーターがショウに告げた。
「機体は?」
「不明。改造機種と思われます。おそらくは夜天光の改造だと」
 オペレーターが映像を出した。ショウが思案する。
「これでは・・・ちときついか」
「司令?」
「私も出る。司令はヤヲトメに任せた」
「了解」

「畜生、おれたちは手出しできないのかよ」
リョーコがコントロールパネルを叩いた。
「そうみたい・・・だな」
サブロウタも口調は落ち着いているが、内心は腸が煮えくり返る思いだろう。荒御霊とブラックサレナにあってエステバリスにないもの。それはディストーションフィールドだった。ディストーションフィールドは空間を歪曲させることにより、発生するバリアの一種である。これを打ち抜くのは容易ではない。しかし同じようにディストーションフィールドを持つものなら可能だった。つまり相手のフィールドと同等以上の出力でディストーションフィールドを発生させ、効果をキャンセルするのである。荒御霊の肩の装置はそのためにあった。
「アキト・・・」
 リョーコが祈るように漏らしたそのときだった。
「君たちはもうあきらめたのか?」
ショウの声だった。慌てて検索すると一機の天狼がこちらに向かってくる。フラットブルーの機体の頭頂部には、巨大な金色の羽根飾りがついている。そして両肩にはサブロウタのスーパーエステバリスと同様に、キャノン砲とミサイルポットが取り付けられていた。
「どうしろっていうんだよ!」
 リョーコが叫ぶ。
「方法があるなら、戦うか?」
「当たり前だ!」
「ならば・・・これを使え」
ショウの天狼が巨大な片刃の剣をリョーコとサブロウタのエステバリスに渡した。剣の柄の部分から刃の反対側にかけて、何かの装置が取り付けられている。
「何なんだよ、これは」
「見ていろ、こうやって使うのだ。アキト、どけろ!」
ショウの天狼が刃を横に振り、続けて縦に振った。
そして突如荒御霊のディストーションフィールドの位相空間が顕在化し、砕け散った。全てを悟ったアキトのブラックサレナがその場から離れる。次に砕けたのは荒御霊の右肩だった。つまりこの刀はディストーションフィールド発生装置なのである。ショウは連続でディストーションフィールドを「撃ち出す」ことにより、一派詰めで相手のフィールドをキャンセルし、2発目で荒御霊の肩の空間を「歪ませる」ことにより破壊したのである。
「き、貴様・・・なぜこいつらに荷担する・・・オロチは中立ではないのか!」
 冥月が叫ぶ。
「フン・・・自分のコロニーを守るのに何の理由がいる?それに、知らない仲でもないからな『彼女』は」
ショウ、アキト、リョーコ、サブロウタ全員の機体が荒御霊に銃口を向ける。
「そんなことで贖罪のつもりか?・・・我らに技術を売ったことの」
「技術を・・・売った?」
リョーコが怪訝な顔をする。
「知らぬのか?オロチはネルガルの手から飛び出した後、技術を売ることを生業としたのだ。地球、木連そして我らを問わず」
 冥月が高笑いをあげた
「それを悪用したのは・・・おまえ達だ!」
激昂したアキトがブラックサレナを突進させる。
「責任を人のせいにするな!」
 リョーコのエステバリスが剣を構えた。
「ナイフを使った殺人事件が起きたからって、作った奴だけに責任があるわけじゃねえ!」
 サブロウタもそれに続く。
「く・・・ならばっ」
 荒御霊が消えた。
「な、消えた?」
「ボソンジャンプ・・・まさか、ユリカ、ルリちゃんっ!」
ブラックサレナもその後を追うように消えた。
「しまった!私としたことが!」
「ど、どうしたんだよ」
「狙いは・・・ナデシコCだ」

「最早・・・我が命運はつきたか。されどホシノ・ルリ、テンカワ・アキト。汝らを地獄の道連れに!」
閉じたゲートを肩のキャノン砲を連射して突き破り、6番港へと通じる通路にその身を踊らせた。
「俺はともかく・・・あの子は殺させない!」
ブラックサレナが荒御霊の前にボソンジャンプし、荒御霊とブラックサレナが正面から向かい合う形になった。
「オレ達を忘れるなよ」
 リョーコ、サブロウタ、ショウが駆けつける。
「貴様らの相手は後でしてくれる」
4人を無視してさらに荒御霊が進んだ。目的は恐らく、否、間違いなくナデシコ。
「あ、まちやがれこの野郎!」
リョーコとサブロウタのエステバリスが、そしてアキトのブラックサレナとショウの天狼が後を追った。

−ズドドドーン−
遂に最後のゲートが破られ、荒御霊はナデシコCにたどり着いた。
「防壁を張っていない。ふん、先刻の傷が今だ癒えていぬと見た。ならば好都合、死ね!ホシノ・ルリ!」
荒御霊が錫杖を投げつける。

「やめろっ!」
 ナデシコにたどり着いたアキトの眼前で、ナデシコを撃とうとする荒御霊。
『いつか再び、彼女たちの元に帰るつもりだった、違うか?』
不意にショウの言葉が思い出された。
『アキト、幸せになろうね』
ユリカの声がアキトの脳裏をかすめる。
『アキトさん、私、あなたに会えて嬉しかったです』
ルリの声が記憶によみがえる。
「ユリカ・・・ルリちゃーん!」

ブリッジでルリは自分の読みの甘さを呪っていた。
 殺意を放つ荒御霊。
 呆然となる自分。
「総員退避」
言葉には出した。しかし間に合うわけはない。
 彼女は、静かに瞳を閉じた。

「く、うっ」
放たれた錫杖は、ブラックサレナの胸に大きく突き刺さっていた。
「アキト・・・さん?」
ルリは夢を見ているのかと思った。だが、ブラックサレナが落ちていく衝撃がナデシコの隔壁を通して伝わってくる。
「アキトー!」
ユリカの叫び声で、ルリは我に返った。錫杖を投げた刹那、アキトがブラックサレナをナデシコCのブリッジの前に立たせたのだった。
「アキト!」
「これは!」
「遅かったか・・・」
リョーコ、サブロウタ、ショウの三人もたどり着いていた。
「ふふははは、次はホシノ・ルリ、貴様だっ!あの世でテンカワ・アキトに会うのだな!」
荒御霊がキャノン砲を構える。
「させぬわ、外道がっ!」
 ショウの咆吼が響く。天狼が荒御霊を切り裂いた。
「な、ぐおおおおおおっ」
荒御霊が墜落していく。しかしその姿を見るものはいない。
「アキトさん・・・嘘、ですよね」
錫杖が突き刺さったブラックサレナの胸から、血のようにオイルが流れ出す。
さながら貫かれた心臓から、血が吹き出すように。

「彼のことなら心配ない、少しは休んだらどうだ」
ショウがルリに声をかける。オロチの中央病院にアキトが運ばれて、緊急手術が行われてから7時間が経過していた。ルリはその瞳を横たわるアキトに向けていた。ユリカとラピスもいたのだが2人はすでに疲れ果てて眠っており、今し方別室に運ばれたところだった。
「ここにいては、いけませんか?」
「そういうわけじゃないがな・・・」
「ところで一つ教えてくれませんか?」
ルリがショウの顔を見た。
「何かな」
「知らない仲でもない、とはどういうことですか?」
先ほどの冥月との戦いでショウが漏らした言葉。
「7年前・・・いや、やめておこう。今は語る必要はないことだ」
ショウが部屋を出た。
「イネス」
ショウの前にはイネスがいた。
「ルリちゃんは?」
「説得して連れ出すつもりか?なら無駄だ。てこでも動かんよ」
「あなたらしくないわね。ずいぶん優しくなった」
「・・・私にも色々あってね」
「アキト君は?」
「大きな傷は手術でふさいだし体組織修復用のナノマシンを投与したからな、じきに意識も戻ろう。後は2人の問題さ」
「私たちが首をつっこめる事じゃないわね」
「ああ。それにこういう機会でもなければアキトもまともに彼女と話しそうもないしな、世話の焼けるやつだよ」
「そうね」
ショウとイネスが苦笑した。

「アキトさん・・・」
ルリがアキトの閉じられた瞳に向けて語りだした。
「覚えていますか?ナデシコで生活していたときのことを?
私はあのとき、ゲキガンガーに熱中するあなたが理解できなかった。
いいえ、他の誰も理解することができなかった。
周りがみんなバカに見えた。
それでも、アキトさん。あなたは私を変えてくれました。
暴走したオモイカネを助けてくれたとき、ピースランドで私を守ってくれたとき、私は初めてヒトが暖かいと思いました。
これが『絆』だと思いました。
戦争が終わってアキトさんとユリカさんが私を引き取ってくれると言ってくれたとき、もう何も要らないと思いました。あなたと同じ時を過ごせるのなら、全てを失ってもいいと思いました。
あなたがいなくなったとき、涙は出ませんでした。ただ、痛かった。
あなたがこの2年の間、ラピスとどんな時を過ごしてきたのか教えてほしいとも思いません。
ただ、これだけは教えてください。
もう1度、あのときのように過ごすことはできないんですか?
あなたは私やユリカさんがあなたに怒りを抱いていると思っているんですか? それは誤りです。
ただ、もう一度、あのときのように過ごしたいだけなんです。
アキトさん・・・」
ルリがアキトのベッドに倒れ伏すように顔を埋めた。
「はっ」
ルリが起きあがる。アキトがルリの銀色の髪を静かになでたのだった。
「ショウがいつか俺に言ってくれたんだ。おまえは本当は何のために味覚を取り戻したいのかって。昨日会ったときショウはルリちゃん、君やユリカのところへ帰りたいからじゃないか、そう言った」
アキトが目を開き、静かにルリの金色の瞳を見つめた。
「正直そんなことはない、あのときはそう思った。だけどやっぱりあいつの言うことは正しかったよ」
「アキトさん・・・」
「君が殺されそうになったとき、俺は君たちを失いたくないとそう思った。もう一度、『絆』を取り戻したいと思った」
ルリが頷いた。
「でも俺には叶わないよ。その願いは」
「どうしてですか」
「・・・俺は、復讐鬼になった。多くの血を流した。そんな俺が今更どうして」
「それこそ、カッコつけてます!」
ルリが強い口調で言う。
「あなたはそうやって逃げ続けてればいいかもしれない。でも残された人たちはどうするんですか?アキトさんの存在はアキトさんだけにあるんじゃない。ユリカさんにも・・・私にも」
「ルリちゃん・・・」
「あなたの存在が私たちの中に生きている以上、あなたの存在は・・・あなただけのものじゃない」
ルリの瞳に浮かぶのは・・・一粒の涙。
「帰りましょう、アキトさん。やり直すことは・・・できるはずです」
ルリがアキトの手を握る。
「ルリちゃん・・・ありがとう」
アキトがルリの体を抱きしめた。ルリもアキトの背中に手を回す。
 よみがえった『絆』を確かめあうように・・・。

それから2週間ほど、イネスの協力も得てアキトの味覚復活のための治療が続けられたが、常人の半分程度まで戻すのが限界だった。ショウとイネスは行き詰まった。せめて具体的にどういう処置を受けたのか分かれば良いのだが・・・
「あいつらがテンカワ君を実験台にしたときのプロセスの資料が手に入ったんだけど、どうだい?いくらで買う?」
アカツキからの通信だった。
「皮肉だな・・・ネルガルとオロチは敵対関係にあったというのに」
「そう言うなよ。過去の事をいつまでも引きずるのは良くないよ?」
アカツキがおどけたような口調で言った。
「過去・・・か」
「9TH PLANTの話は聞いたよ。だけどああいうところは今はない」
「どうだか・・・」
「ま、とにかく君も来たまえ。歓迎するよ」
 ショウとイネスはネルガルで治療法の研究をすることになった。

「ラピス、君はどうするつもりだ?」
ショウがラピスに声をかけた。
「アキトと・・・一緒に行く」
ラピスが修復の終えたナデシコCを見た。
「ここでアキトと2人で過ごすのもいいけど・・・アキトがあの2人のところに帰りたいなら・・・私には止められない」
「・・・それが君の決めた道なら、進むといい」
「私は・・・アキトの一部。アキトが行くなら・・・私も行く」
ラピスが歩き出した。
「アキトが・・・私を不要とする日まで」

「ねえハーリー君?地球に帰ったらどうするの?」
ユリカが何気なく聞いた。彼は軍以外に居場所は無く、ナデシコCが解散したら行くところは無かった。
「よかったら、私やアキトやルリちゃんやラピスちゃんとしばらく一緒にいない?」 ユリカの勢いに押されて、ハーリーは頷いていた。
そしてルリとアキトは・・・





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