アバン


「ごきげんよう」
そんな挨拶がなされる、そこは私立リリアン女学園。
それがこのお話の舞台。
バレンタインデーも終わり、紅薔薇のつぼみからつぼみの名称がもうすぐ取れる時期。
紅薔薇のつぼみも無事妹を娶りその余韻も一段落した頃、いよいよ現紅薔薇さまと黄薔薇さまがご卒業なさろうとしていた。

このお話はそんな時期に起こった、面白くも馬鹿馬鹿しいお話であります。



マリア様がみてる
いと忙しき日々りたーんず



7日前・薔薇の館2階


ここは薔薇の館。ビスケットの扉を通ったその先に、今回の主人公達が集まっていた。
その三人はもうすぐつぼみの妹という称号から妹が取れる1年生達であった。

・・・もとい、妹が取れるのはその内の一人だけでした。

なったばかりの紅薔薇のつぼみの妹を卒業してもうすぐ紅薔薇の妹と呼ばれる少女が一人。
3月がたとえ4月になろうともずっと白薔薇のつぼみのままの少女が一人。
そして紅でも白でもましてや黄色でもないただの普通の少女が一人。

さて、この3人は誰でしょう?

あるいは1年椿組の三人娘と言った方が通りがよいだろうか?

答えは
紅薔薇のつぼみの妹、松平瞳子
白薔薇のつぼみ、二条乃梨子
そして細川可南子の3人であった。

「で、一体何の御用ですの?黄薔薇のつぼみ」

一同を代表して瞳子が尋ねた。

「まぁまぁそんなに身構えないで♪」

黄薔薇のつぼみこと島津由乃はケラケラ笑いながら答える。
しかし、身構えないわけにはいかない。3人を呼び出したのは紅薔薇のつぼみでも白薔薇さまでもなく、いつでも青信号ゴーゴー、歩く傍若無人、改造人間島津由乃さまなのだから。

「あなた達、今凄く失礼な事考えていたでしょう?」
「いえ、そんな事ありませんわ」

睨む由乃の疑惑を薔薇の館の住人として一日の長がある乃梨子がいなした。住人に成り立ての瞳子やそもそも臨時の住人であった可南子には間もなく黄薔薇さまになろうという由乃の疑惑の視線は辛いモノがあるだろう。

「まぁいいわ。で、集まっていただいたのは他でもない。7日後にお別れ会を開こうと思っているの。で、その準備をあなた達にも手伝って欲しいの」
「お別れ会って・・・3年生の皆さまを送る会ですよね?」
「既にあらかた準備は終わっているはずですわ」

由乃の言葉に乃梨子と瞳子が口々に疑問を漏らした。

「ああ、私が言っているのは令ちゃんと祥子さまを送るの。山百合会オンリー」
「あ〜」
「そうでしたか」

3年生全員を送る会は学校行事であるが、由乃が言っているのは山百合会のごくごく内輪の送別会の事である。今年3月に卒業する小笠原祥子と支倉令を送り出すのである。

「でも、何故私まで?」

一人、山百合会のメンバーでもない細川可南子が首を傾げる。
というか、さっきから悪い予感がヒシヒシとしており、用事がなければとっとと回れ右して帰りたいところである。

「まぁまぁ、あなたも臨時とはいえ山百合会のお仕事をお手伝いしてくれていたわけだし、身内も同然。一緒に令ちゃん達を送ってあげたいと思わない?」
「でも・・・」
「祥子さまに色々お世話になったでしょ?」
「まぁ、それはその・・・」

そこまで言われたら可南子も無下には断れない。半分浮き気味だった腰をもう一度落ち着ける。
それを見た由乃はフフンと笑って本題に入った。

「で、何をお手伝いすればよいのですか?会場の飾り付けですか?」
「それは私達2年生でやるわ」
「ではお料理ですか?」
「それも私達でやるわ」
「では何をお手伝いすれば良いのですか?」

さっぱり要領を得ない由乃の説明に瞳子はイライラした。
もちろん、これからどんな悪戯をしてやろうという笑みを隠しきれない由乃の表情が見て取れたからである。

「あなた達にはお別れ会で余興をやって欲しいの」
「余興!?」
「そう、しかも宴会芸♪」
「宴会芸!?」
「笑いを取るのよ」
「失礼します」
「待ちなさい、可南子ちゃん!」

自分は薔薇の館の住人ではない事を幸いにさっさと館から退去しようとする可南子を由乃が逃がすはない。むんずと掴まえて放さなかった。
乃梨子はその顔色から事の重大性に気づいたものの、薔薇の館の住人である身で退去出来るはずもなく、その場で硬直していた。
そして瞳子はというとまだ館の住人歴が短い事もあって事態が飲み込めず、オロオロしていた。

「イヤです」
「早いわねぇ、3秒フラット」
「早かろうが遅かろうが、イヤなものはイヤです」

乃梨子はキッパリ言う。

「あなた達は薔薇さま達に笑顔で学園を卒業してもらおうとは思わないの?」
「笑顔と笑いは違います!誰が好きこのんで笑いものになりたいものですか!」
「わ、笑いもの!?」

あ、ようやく瞳子が事の重大性に気づいたようだ。
やれやれと呟く乃梨子はさらに次期黄薔薇さまへ反論した。なんとしてもこの事態は避けねば。

「いくら先輩とはいえ、横暴です!」
「横暴?」
「そうです!由乃さまだってご自分がやれと言われたらイヤでしょ!」
「イヤじゃないよ」
「え?」

さすが次期薔薇さま。あっさり敵の先制を制した。

「やったのよ、去年」
「やったって・・・笑いを?」
「そうよ。これは山百合会の伝統なの。1年生全員はお別れ会で宴会芸をやるの」

がっしりと乃梨子の肩を掴んで真剣な目で言う由乃。
どうやらターゲットを乃梨子に定めたようだ。乃梨子さえ落とせば後の二人はなし崩しに陥落すると踏んだようだ。

「やったって・・・ご冗談でしょ」
「マジだって。私はマジックをやったわ」
「そ、そんな・・・」
「志摩子さんだってやったよ」
「ウソぉ〜!」
「本当だって。確か日舞でマリアさまの心を」

乃梨子の頭の中ではガーン、ガーンという擬音が鳴動していた。

「あの・・・もしかしてお姉さまも?」
「祐巳さまが宴会芸なんて冗談ですよね?」
瞳子と可南子が恐る恐る黄薔薇のつぼみに尋ねるが、このつぼみには棘ならぬ黒い尻尾が生えていた。

「祐巳さんが一番面白かったわよ」
「「え!?」」
「安来節だっけ?どじょうすくいをやったわ」
「「!!!!!!」」

やっぱり驚いた。二人はあまりの事に卒倒しかけた。

「由乃さまは私達を担いでらっしゃるんですわ!」
「私達をからかって面白がっているのですわ!」
「そうですわ!」
「いやぁ、実は本当だったりするんだなぁ〜これが」

3人娘は口々にウソだウソだと言いつのる。
と、ちょうどそこに彼女達のお姉さま方がやってきた。

「ごきげんよう、乃梨子」
「ごきげんよう、瞳子ちゃん、可南子ちゃん」

白薔薇さまこと藤堂志摩子と紅薔薇のつぼみこと福沢祐巳のご到着である。

「志摩子さん!」
「どうしたの、乃梨子」
「去年宴会芸をやったって本当?」
「本当よ」
「日舞でマリアさまの心をやったって・・・」
「ええ♪」

パタリ

あっさり答えた志摩子の答えに乃梨子が卒倒した。

「お姉さま!」
「祐巳さま!」
「ど、どうしたの!?」
「お姉さまが宴会芸をしたって本当なんですか!?」
「しかも安来節を踊られたって」
「あ・・・その事ね」
「ウソだと言って下さい!」
「おねがいしますから!」
「いやぁ〜それは・・・」

バタン×2

百面相の姉の表情が答えを雄弁に語っており、それが真実である事に気づいた時には瞳子と可南子も卒倒していた。

「ちょっと乃梨子〜」
「瞳子ちゃんに可南子ちゃん〜」
「あ、やっぱりこうなったか」

狼狽えながら妹たちを解放する親友達を見て由乃はヤレヤレと肩をすくめた。
しかし、その妹たちを哀れむなら宴会芸を勘弁してあげるという選択肢を持ち合わせていないのもまた島津由乃という人となりであろうか?



6日前・薔薇の館2階


仕切直しの翌日、次期薔薇さまとその妹達が再び薔薇の館に集まっていた。

まずは白薔薇姉妹
「あの〜志摩子さん・・・」
「乃梨子がどんな芸をするのか、今から楽しみだわ♪」
「・・・はい」

ものすごく深い溜息をついて乃梨子は観念した。このマリアさまのような無垢な笑顔に抗することなど出来ようはずもない。

次は紅薔薇姉妹
「お姉さま、イヤったらイヤです!」
「まぁ話を聞いてよ、瞳子ちゃん」
「無理強いするなら瞳子、ロザリオをお返ししてよ!」
「いや、だから無理強いするつもりは・・・」
「どうしてお姉さまはそんなに突拍子もないんですか!大体紅薔薇のつぼみともあろうものが安来節なんて!」
「その時はつぼみの妹だったわけで」
「同じですわ!」

瞳子の怒り具合を見るとどちらが姉でどちらが妹なのやら。でも祐巳も姉らしい顔をする。

「でも、そんなに変かな?」
「変かなって・・・」
「私は薔薇さま方に楽しんでもらいたくてやったのよ」
「楽しむにしてももう少したしなみというものが・・・」
「送る気持ちというのは人それぞれだと思うけど、それがたまたま私にとっては薔薇さま達に笑って欲しかったというだけで、別に瞳子ちゃん達に同じ形を要求している訳じゃないわ」
「ですけど・・・」
「ただ、瞳子ちゃんが考える、薔薇さま達を送る気持ちというのがどんなものかなぁ〜というのは凄く興味があるかな♪
 ううん、むしろワクワクしているかも♪」
「・・・お姉さまったら、知りません!」

極上の笑顔で言われて抗う事が出来る下級生がリリアンにどのぐらいの人数いるのだろうか?ましてやその一番の信奉者たる瞳子には無理な相談であった。

最後に黄薔薇姉妹・・・もといただの先輩後輩
「ということだけど、可南子ちゃんはどうするつもり?」
「・・・わかりました」

既に2勝されていれば抗う術もない。それ以前に直前の祐巳の言葉にジンと来ている可南子に同意しか道は残されていなかった。

「さて、まるっと決まったところで、三人の芸を考えてきたんだけど♪」

感動的なシーンで纏まったかと思ったのに、それをひっくり返すように由乃はスケッチブックを取り出した。

「「「・・・リリアン戦隊ブォトンレンジャー?」」」

由乃作の紙芝居の内容はこうだった。

ハナデーラ怪人達から無垢な子羊たちを守る秘密戦隊!
白薔薇レンジャーの仏像アタック
紅薔薇レンジャーのドリルアタック
黄薔薇レンジャーのダンクシュートアタック
三人のブォトンレンジャーは今日もリリアンの生徒達を守るのであった!

「由乃さま、それ却下です」
「ど、ドリルって・・・」
「私がいつから黄薔薇の姉妹に・・・」
「ダメ?結構ウケたのよ。山辺さんのお子さんには」
「「「子供にウケても嬉しくありません!」」」

三人娘が全力で否定したのは言うまでもなかった。

「じゃ、般若心経でハードロック」
「出来ません!っていうか仏像が好きなだけでお経は知りません!」
「ドリルで瓦割り」
「瞳子の髪はドリルじゃありません!」
「ストーキングで磨いた隠し撮りのテクニックを披露・・・」
「誰も盗撮なんかしてません!」
「じゃ、今度は・・・」
「「「もう結構です!!!」」」

由乃の提案を三人娘は尽く拒絶した。まぁそりゃそうだろうと端で見ていた祐巳でも思う。

「じゃ、乃梨子は何がしたいの?」
「そ、それは急に言われても」

志摩子は優しく微笑むように聞く。見とれているわけじゃないが、乃梨子も急には答えられない。
確かに宴会芸なんて昨日まで考えた事もなかったのだから無理もないが、いざ自由に考えて良いと言われても困ってしまう。

「瞳子ちゃんなら演劇かしら」
「確かに瞳子は名女優のタマゴですけど・・・お別れ会で喜劇をやるほどではありませんわ」
「う〜ん、そういうのも一度見てみたいんだけどなぁ〜」
「そ、そうですか?」

白薔薇姉妹は放任主義、紅薔薇姉妹はおだて上手。
で、黄薔薇姉妹・・・もといただの先輩後輩はというと・・・

「可南子ちゃんの得意なものは?」
「ありません」
「まぁバスケってわけにもいかないわよね」
「もちろんです」
「その身長を生かすにはどうすれば・・・」
「もう帰って良いですかぁ〜」
「祐巳さんは誰のせいで傷ついたのかぁ〜」
「う!」
「祥子さまが慰めていなければ祐巳さんは今頃〜」
「わかりました!やればいいんでしょ、やれば」
「結構♪」

黄薔薇姉(以下省略)・・・は面白ければオールOKらしい。

ともかく、一年椿組三人娘はお姉さま方抜きで宴会芸を考える事となった。



5日前・薔薇の館2階


翌日、三度薔薇の館に集まる一年椿組三人娘達。
万難を排してお姉さま達を排除したは良いが、なかなか宴会芸などというものが決まるはずもない。

「まぁ瞳子はドリルで決まりとして・・・」
「乃梨子、ちょっとそれどういう意味!」
「問題はお笑いを取りに行くかどうかだけど・・・」

怒る瞳子を片手で押さえて乃梨子は悩む。
笑いを取りに行くという事は去年のお姉さま方を上回るパフォーマンスをしなければならない。下回ればただの自爆であり、何より悔しい。

「反対に回避して真面目な芸をお見せしたとしても感動して頂けるかどうかわからない・・・と」
「第一、一女学生がそんな一芸を持っている?」
「持ってないわよね」

乃梨子の意図を理解した可南子が同意する。

「あら、私は見事な名演技で祥子さま方を感動させてあげる事が出来ましてよ♪」
「無理ね」
「無理よね」
「何ですって!」
「祐巳さまに見つめられただけで仮面が剥がれてしまう瞳子にまともな演技を期待する方が無理でしょう」
「そうそう」
「うぅぅぅ〜」

瞳子の自慢は二人によって完膚無きまでに粉々にされる。事実だから否定のしようもない。

「それぞれ得意なものをあげていく?」
「じゃ、言い出しっぺで乃梨子から」
「えっと・・・」

こういう時は自身よりも周りの方から意見が出てくるものだ。

「お経が唱えられる」
「出来ないって昨日もいったでしょ」
「仏像のうんちくを語り出したら1日あっても終わらない」
「それは宴会芸にならないでしょう」
「志摩子さまのあんなことやこんなことをいっぱい知っている」
「そんな事他人に話せるわけないでしょう!」
「乃梨子、他に何が出来るのよ」
「こっちは普通の女学生なんだから!」

結局これといった決め手は出てこない。

「次は瞳子の番ね。私は演劇でしょ・・・」
「次はドリルに」
「あとドリルよね」
「そう、ドリ・・・ってドリルから離れて下さいまし!」
「他には?料理とか」
「うぅ」

瞳子もあまり良いスキル持ちではない。

「可南子だけど・・・」
「わら人形に五寸釘」
「ちょっと待ちなさい!あなた達は私の事を何だと」
「貞子」
「!!!」
「ってお姉さまのお姉さまが言っていたわ」
「聖さまってそういうネーミングセンスがありますわよね」
「あなた達ぃ〜〜」
「で、バスケ以外に何かあるの?」
「まぁ背が高いから高いところのものは取れそうですわね」
「それは特技じゃ・・・」

結局、可南子もろくなスキルがあるわけでもない。

・・・やっぱり笑いを取るしかないのか?

「じゃ、楽器を弾くとか、歌を歌うというのはどう?」
「ちょっと待って。それは笑いを取るのか、真面目にやるのか」
「真面目にやってお姉さま方に勝てる?志摩子さんのアヴェマリアや祐巳さまのマリアさまの心に」
「・・・勝てない」

瞳子を撃沈しておいて、薔薇の館の先輩として乃梨子が仕切る。

「ということで歌か楽器演奏で笑いを取りましょう。まぁ言い出しっぺの私から・・・」

一同は乃梨子がどういう選曲をしてくるか興味津々で見守った。
30秒程度熟慮の後・・・

「キューティーハニーを歌うわ」
「キューティーハニー!?」

一同妄想中・・・

「あはははは♪似合いませんわ〜」
「市松人形がどの面下げてセクシーポーズ決めるのよ♪」
「わ、笑うな!笑いを取りに行くんだから仕方ないでしょ!」

アハハハハ!

よほどツボにはまったのか、瞳子と可南子はしばらく笑いの園に行ったまま帰ってこなかった。

「じゃ、瞳子はドリルの歌ね」
「ドリルの歌ってどんな歌なのですか!」
「ド、ド、ドリルの大爆笑♪」
「それはドリフよ!っていうか、乃梨子古すぎですわ!」
「じゃ、今流行のエアギターなんていうのはどう?」
「エアギター?なんですか、それは?」

可南子が瞳子にエアギターのなんたるかを教える。

「そ、そんなはしたない事、瞳子出来ませんわ!」
「まぁ意表をついていると言えばついているわね」
「そうでしょ?」
「爆風スランプとか」
「電撃ネットワークとか」
「可南子、それはハンドと違う」
「な、なんですか?それは」

交わされている会話の内容をほとんど理解していない瞳子がオロオロしているのを尻目に、二人はちゃっちゃと瞳子の演目を決めていくのであった。

「で、最後が可南子だけど・・・」
「私は、素直にマリアさまの心でも・・・」
「ダメね!」
「ダメですわよ!」

さっさと楽な演目を決めようとした可南子に二人はだめ出しをする。一人だけズルはいけない。

「やっぱり意外性を求めないと」
「でも、この身長で意外性というのも・・・」
「となると、可愛い系?」
「そうそう、フリルいっぱいのドレスに可愛い歌というのが良いですわ」
「ちょっと、二人とも・・・」
「ゴスロリちっくにする?」
「意外に似合いそうですわね♪」
「や、やめ・・・」
「剥いちゃう?」
「剥いちゃいましょうか♪」
「やめて〜!」

その後、可南子でファッションショーが開催されたのは言うまでもなかった。



当日・薔薇の館2階


「本日のメインイベント♪
 一年生有志による薔薇さま達へ送るスペシャル企画♪
 第1回山百合会大演奏会♪」

由乃のマイクパフォーマンスに驚く祥子と令。
妹たちの登場を今か今かと待ちわびる祐巳と志摩子
そんな中、ビスケットの扉が開いて三人娘達が現れた。

どんな姿かは皆さんのご想像におまかせするとして・・・

「まぁまぁまぁ♪」
「乃梨子ちゃん大胆♪」
「瞳子のドリルが〜〜」
「まぁこれはこれで」
「可南子ちゃん可愛い♪」
「なかなかいけるわね」

三人の姿を見た2年生トリオは口々に歓喜の声を上げた。
そして送られる方の薔薇さま方はというと・・・

「・・・パタン」
「ちょっと祥子、祥子ったら」
あまりの姿に祥子さまは気絶されたそうな。

この後、お別れ会がどんな様相を呈したかは山百合会における黒歴史となったそうな。

おしまい。



ポストスプリクト


お久しぶり。EXZSです。

久しぶりの、初めてのマリみて小説がギャグなのがなんだかなぁ(笑)
なぜか最近、マリみてが再びマイブームです。
理由は最近の新刊ラッシュや祐巳の妹問題がクライマックスというのもあります。

本作は一応最新巻「クリスクロス」をある程度ふまえた作品となっていますが、まぁ瞳子が既に妹になっているという以外はほとんどネタバレにもなっていないのでかまわないかなぁ〜と思わなくもなかったりして。

実はこの作品、ストーリーの前半部分が書きたいが為に書いた作品とも言えます。
歴史は繰り返す、新たな一年生がいと忙しき日々に巻き込まれたらどうなるか?
そんな事を考えるといてもいられなくて勢いで書いてみました。

さてさて、面白かったりするのでしょうか?

では、ごきげんよう。


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